データを読む・宮城県域、秋田県域、山形県域、福島県域、仙台市域
宮城県域、福島県域が橋梁整備費増勢
橋梁補修費は同水準で推移

福島県域の2020年度発注の橋梁業務案件(2000万円以上の案件を抜粋)
福島県域の2020年度発注の橋梁業務案件(2000万円以上の案件を抜粋

 国土交通省が毎年公表している道路統計年報から、最新版の事業費の統計である2018年度~2014年度の過去5年間の橋梁事業費を抜粋集計し、地域ごとの傾向をみてみると、宮城県域、秋田県域、山形県域、福島県域、仙台市域では、4県域の橋梁補修費合計はほとんど同水準だが、橋梁整備費では大きく様相が異なり、宮城県域と福島県域の東日本大震災復興関連事業が増勢なエリアで、特に一般国道の橋梁整備費が大幅に押し上げていることがわかる。また東日本大震災の被災地エリアではない山形県域で2016年度から一般国道橋梁整備費が伸びている要因は荒砥橋、升形1号橋、升形3号橋、新幸来橋、大橋、日本海沿岸東北自動車道関連の橋梁事業が増勢であることなどが背景とみられる。
 橋梁整備費の内訳でみると、仙台市域を除く4県域で一般国道橋梁整備費が最大となっている一方で、橋梁補修費の内訳をみると、秋田・山形・福島の3県域と仙台市域は一般国道橋梁補修費が最大で市町村道橋梁補修費が年々伸びこれに迫る勢いで、これら2区分で約7割のシェアを占めるのに対し、宮城県域は主要地方道橋梁補修費が5割超を占めて推移している。

●宮城県域 2020年度発注
橋梁設計 新設は仙台河川、補修は白石市など
下部工 県発注多く

 2020年度の各県域の橋梁関連の発注状況をみると、宮城県域では、今後に工事に移行が見込まれる橋梁設計業務では、仙台河川国道管内の橋梁詳細設計業務(架け替え含む)、橋梁補修設計業務が金額のボリュームが多く、他に白石市で8橋の補修設計が出るなどしている。
 点検業務は、東北地整では域内の溝橋の点検を各事務所から出しており、宮城県ではブロックに分けて橋梁点検を出すなど、面的に区分けしてまとめて発注している傾向がある。
 工期が2021年2月以降で1億円以上の工事としては、上部工は宮城県東部土木事務所管内が多く‥紙面へ

●秋田県域 2020年度発注
橋梁設計 新設は東北地整と県、補修は市など
秋田港アクセス道路関連橋梁も
新設は下部工が目立つ

 2020年度の秋田県域の橋梁事業発注は、設計業務をみると、金額上位案件では東北地整と秋田県は新設橋梁設計、市は補修設計などが多い傾向がある。秋田県の秋田港アクセス道路の橋梁設計が複数出ている。
 点検業務では東北地整が溝橋診断や、管内橋梁などをまとめて出している傾向がある。
 工期が2021年2月以降で1億円以上の工事としては、‥紙面へ
 
●山形県域 2020年度発注
橋梁設計 新設は東北地整と県、補修は市など
工事 下部工が増勢

 2020年度の山形県域の橋梁事業発注は設計業務をみると、金額上位案件では東北地整と山形県で新設橋梁案件が増勢で市は補修や耐震補強が目立つ。点検は東北地整が溝橋診断や管内点検、管内診断というように種類やエリアで区分して発注する傾向があり、山形市は路線別で発注する傾向がみられる。
 工期が2021年2月以降で1億円以上の工事としては‥紙面へ

●福島県域 2020年度発注
橋梁設計 新設は東北地整と県、補修は市など
橋梁塗膜調査100橋超
下部工は県と市が増勢

 2020年度の福島県域の橋梁事業発注は設計業務をみると、金額上位案件では東北地整と福島県で新設橋梁案件が増勢で、市は補修や耐震補強が目立つ。点検は東北地整がエリアごとに、県が路線ごとに発注する傾向が見られる。特徴的なのは県が塗膜調査を100橋超出している点。
 工期が2021年2月以降で1億円以上の工事としては‥紙面へ

●2020年度発注 長寿命化修繕計画
策定や更新7自治体で

 4県域、1市域の2020年度発注の橋梁長寿命化関連業務は、長寿命化修繕計画の策定や更新が7件で、宮城県が横断歩道橋の長寿計画策定を、山形県が長寿命化修繕計画更新業務を‥紙面へ