オリックスが杉孝GHDの発行済株式過半取得へ 建設・物流関連機器レンタル業界における連携を進める

 オリックスは12月14日、 足場・仮設機材レンタル大手の杉孝グループホールディングスの発行済み株式の過半数を取得することで合意したことを発表した。
杉孝GHDは、1953年に創業した足場機材を取り扱う杉孝を中核会社とする持ち株会社。足場・仮設機材のレンタル事業を中心に、足場設計の図面制作や工事現場における安全指導コンサルティングなど建設業界向けサービスを展開し、足場・仮設機材レンタル売上高において業界第2位のシェア。橋梁などの補修・メンテナンス工事向けに長年の実績があり、近年は都心部の高層ビルや再開発現場向けにも展開している。
継続的な需要が見込まれている一方、建設業界は深刻な人手不足のため、生産性向上が求められており、デジタル化や非中核業務のアウトソーシングが推進されている。杉孝GHDは、BIMを活用した足場図面のデジタル化やVR(仮想現実)技術を用いたバーチャル点検など、ICT技術を用いた先進的な取り組みを積極的に導入することで建設会社のニーズに応え、国土交通省が推し進めるi-Constructionに寄与してきた。また安全性と組み立てやすさに優れた「次世代足場」を大手足場メーカーと共同開発し、工事現場における労働災害と作業負担の軽減を推進している。次世代足場とは旧来型の「枠組足場」の改良版として普及を拡大している新型の足場で、強度、作業操作性、組立後の作業空間の広さの点で優位性を狙ったもの。
オリックスは、グループの国内営業ネットワークとの連携を図り、杉孝GHDが長年培ってきた事業基盤の拡大と、現在推進するデジタル投資や次世代足場の導入加速化など、杉孝GHDのさらなる成長を支援する考え。
オリックスは、計測機器レンタル最大手のオリックス・レンテックや受変電設備レンタル最大手の淀川変圧器をグループにもつ。また2019年9月には、物流機器レンタル大手のワコーパレットへ出資。建設・物流関連機器レンタル業界における連携を進め、今後も出資先のさらなる拡大と‥紙面へ