NEXCO中日本 橋梁耐震補強工事で施工不良

NEXCO中日本 耐震橋台状況

NEXCO中日本は八王子支社が発注した橋梁の耐震補強工事で、施工した鉄筋コンクリート構造物の一部に、鉄筋が不足する施工不良が判明したと11月4日に発表した。工事目的物に瑕疵があることを確認したため、速やかに再施工することを決定した。土木工事請負契約に基づき、NEXCO中日本で未設置鉄筋の再施工をおこない、工事受注者に再施工に係る費用を損害賠償請求する。
また、当該工事で施工した他の橋梁についても、同様の疑いがあることから、工事受注者に対して同日、追加調査を指示した。合わせて、NEXCO中日本でも調査をおこなう予定だ。
調査の結果、新たに施工不良が確認された場合は、施工箇所の補修を速やかにおこなうとしている。
問題の橋梁は中央自動車道(中央道)を跨ぐ跨道橋で、大規模な地震が発生した際に落橋または倒壊しないように補強をおこなったもので、通常時の安全性には支障ないという。また、補強した橋台の一部にひび割れが発生しており、万一に備え、応急措置として高速道路本線へのコンクリート片の落下を防ぐた
めの防護も済ませた。
施工不良が判明した耐震補強工事は「中央自動車道天神橋他6橋耐震補強工事(平成30年度)」で、工事期間は2018年8月29日から2020年10月28日まで。工事受注者は大島産業。
施工不良箇所の状況としては、施工不良が判明した緑橋A1橋台(下り線側)については、施工不良箇所の調査を2020年10月26日に指示、11月2日に報告があり、調査結果として、鉄筋8本(D16-7,090mm)の不足を確認したほか、ひび割れを2箇所確認(最大幅0・7mm、長さ1・6mm)した。
今後の対応は主に4点で次の通り。
▽緑橋A1橋台(下り線側)については、NEXCO中日本において施工不良箇所の再施工をおこない、工事受注者に再施工の費用を損害賠償請求する。
▽一部しゅん功済の橋梁における対応として、対象橋梁の跨道橋、原山橋、北原橋、絵堂橋、緑橋のうち、既に一部功済みの橋梁で、鉄筋が不足していることが疑われる下部工5基について、11月4日に、工事受注者に対して追加の調査を指示した。
▽しゅん功検査をおこなった橋梁における対応として、対象橋梁のうち本線橋の天神橋、国立橋、大谷第二橋、跨道橋の原山橋、北原橋、絵堂橋のうち、11月4日にしゅん功検査をおこなった橋梁で、確実に契約が履行されているかを確認したところ、これらの橋梁で、書類の整備が完了していないことが確認されたため、工事受注者に2020年11月11日を期限として、書類の再提出を指示した。それらの書類の確認後、社内規定に基づき、対応する。
▽工事受注者に追加調査を指示した箇所については、今後NEXCO中日本でも鉄筋探査をおこなう。また、前述の一部しゅん功済の橋梁や、しゅん功検査をおこなった橋梁においても施工不良が確認された場合は、所定の手続きにより、施工箇所の補修をおこなう予定‥紙面へ

NEXCO中日本 耐震ひび割れ状況
NEXCO中日本 耐震位置図