関東地整 「労務費見積り尊重宣言」モデル工事実施/国交省で初試行 圏央道利根川橋下部工2件で

 関東地方整備局は、建設業における労務賃金改善の取り組みを促進するため、総合評価方式や工事成績評点においてインセンティブを付与する「労務費見積り尊重宣言」促進モデル工事を試行する。初弾案件は、北首都国道事務所が工事を担当する茨城県内の「R2圏央道利根川橋下部その1工事」と「同その2工事」で、全国初の試行。
日本建設業連合会(日建連)が、建設技能者の賃金を全産業労働者平均レベルに近づけるため、「労務費見積り尊重宣言」を2018年9月に表明し、元請企業による労務賃金改善に取り組んでいることを踏まえて実施するもの。
WTO政府調達協定の対象となる一般土木工事のうち、段階的選抜の総合評価方式を採用する案件で試行する。年度内に複数案件の発注を目指す。
総合評価方式の加点では、入札契約手続きの審査基準日までに、入札参加企業が「労務費見積り尊重宣言」を決定・公表したことを同局が確認する。入札書類に決定した事実が分かるホームページの写しなどの添付を求める。下請企業への見積書に労務費の内訳明示を明記した誓約書も確認する。両方を満たせば技術評価で1点加点する。
工事成績評定では工事完成検査と成績評定時に元請と下請が交わした見積書を抜き取り調査する。入札で加点処置を受けていたにもかかわらず、内訳明示がなかった場合は3点減点する。見積書と注文書の両方で内訳明示していた場合は2点加点する。
1月8日に「R2圏央道利根川橋下部その1工事」と「同その2工事」の一般競争入札(WTO対象、総合評価方式)を公告。1次審査の申請書類を23日まで受け付け、2次審査書類の提出期間は2月14日~3月4日。開札は5月14日。工期は契約締結翌日~22年6月30日。
施工場所はその1工事が茨城県五霞町大福田地先、その2工事が同町大福田~群境町塚崎。首都圏中央連絡自動車道・五霞IC~境古河IC間で実施する4車線化整備の関連工事。
両工事の内容は▽RC橋脚工7基▽ニューマチックケーソン基礎工2基▽橋脚躯体工一式▽護床工・仮橋・仮桟橋工一式‥紙面に続く