JR東 2031年度に大規模改修を着工/ 工期10年間、総工費1兆406億円 / 東北・上越新幹線 さらに50年延命へ / コンクリート橋表面改修、壁高欄取替えで材料・工法公募

JR東 大規模改修 表2 高欄取替に関する材料・工法
JR東 新幹線大規模改修 橋梁部拡大図1

 JR東日本はこうした耐震補強とは別に、2031年度に着工する東北・上越新幹線の大規模改修で、材料や工法の公募を2017年8月~2018年3月にかけて実施している。
社外の知見を活用し、着工までに施工技術を確立する考え。工事が本格化する30年代は、さらに人手不足が深刻化する懸念があり、生産性が高い高機能・高性能材料や、省工程・合理化施工工法、AIやIoTなど先端技術を活用した自動化など、高い修繕効果はもちろんのこと、付加価値の高い材料・工法がこのスキームで開発されるのではないかと、期待が寄せられている。
大規模改修は、工期が31年から10年間、総工費1兆406億円を想定する巨大プロジェクト。高速道路の大規模更新・修繕後の巨大プロとしても企業の関心を集める。着工に先立ち、JR東は16年度から15年間で毎年度240億円の工事費積み立てる。
JR東は技術開発などによって施工のコストダウンが図られることも期待する。
JR東の東北・上越新幹線はともに、大宮~盛岡・新潟の暫定開業から37年となる。これまでも地震による変状への対応や、耐震補強など部分的な改修は進めてきたが、建設後50~60年を機に、全線で50年程度の延命を視野に入れた大規模改修を計画する。
大規模改修の対象は東北新幹線(東京~盛岡)、上越新幹線(大宮~新潟)で、総延長は778km。構造物比率は97%で、橋りょうが67%、トンネルが30%。積雪寒冷地で、構造物が厳しい環境にさらされている地域。
17年度に公募対象とした技術や材料で、橋梁関連のものは、コンクリート橋の表面改修工(床版上・下面、梁部、張り出し部、高欄部)と高欄の取り換え。対象技術の目標レベルは50年程度の構造物の延命化を図ることができる材料・工法。条件は、15年程度の施工実績か、複合サイクル試験で長期耐久性が確認できたもの。高欄部の表面改修工では、長期耐久性の項目で▽施工実績15年程度(場所・時期、対象構造物など施工情報の明示)▽複合サイクル試験で試験体に負荷を与えた後に各種物性試験を実施・報告のいずれかを満たすことを条件に設定。高欄の取り換えでは▽施工実績(同)▽耐久性に関する評価試験結果の報告を条件に挙げる。さらに従来の概念にとらわれない新工法にも可能性を開いている。
応募を受けた技術や材料から複数を選定し、その・・紙面に続く

JR東日本 コンクリート橋の表面改修工、トンネルの覆工改修工に関する材料・工法
JR東日本 高欄取替に関する材料・工法