2021年度の国土交通省の予算から橋梁・道路案件を取り上げ、地域別にシリーズで掲載する。今回は近畿地方整備局、中国地方整備局を取り上げる。
近畿地方整備局の2021年度道路予算は直轄が1797億2000万円、補助は1361億6300万円で、歳出合計は3158億8300万円。ほかに国庫債務負担行為(ゼロ国債)の直轄分が108億9800万円、補助分が12億700万円。歳出とゼロ国債の合計で、3279億8800万円。
中国地方整備局の2021年度道路予算は直轄が1608億500万円(直轄が1045億3100万円、補助が562億7400万円)。ほかに国庫債務負担行為(ゼロ国債)の直轄分が55億1100万円、補助分が1億2000万円。
橋梁長寿命化修繕計画に位置付けた橋梁の更新や修繕、撤去、点検、計画策定などへの予算を抜粋集計すると、この2局で727億1800万円。近畿地整が437億1900万円、中国地整が289億9900万円。県域別では兵庫県内が最大で155億8900万円、次いで広島県内が94億5300万円、山口県内が70億4700万円、大阪府内が59億6100万円、和歌山県内が54億8800万円など。
これらの予算で2021年度に対策する橋梁数(点検および計画策定のみの個所は記載していない)は‥紙面へ

◆◆近畿地方整備局 橋梁案件
■淀川 阪神なんば線淀川橋梁改築事業/事業費:約23億円【直轄】洪水、高潮、津波から大阪中心部を守る阪神なんば線淀川橋梁の架け替えと、鉄道・道路の立体交差化を国・大阪市・阪神電鉄で連携し、令和14年度までに実施‥紙面へ
◆◆中国地方整備局 橋梁案件
■令和3年度に、個別路線の事業化に向けて、ルート・構造検討に係る調査等を進める主な調査箇所は、都市計画・環境アセスメントを進めるための調査として▽鳥取県内の鳥取豊岡宮津自動車道鳥取~覚寺▽岡山県内の国道2号岡山市古新田~倉敷市新田▽山口県・福岡県内の下関北九州道路の3カ所。概略ルート・構造物の検討(計画段階評価を進めるための調査)として▽山口県内の山陰道三隅~長門。
■芦田川河川改修事業~浸水防止対策事業(父石地区)~/事業費330百万円(芦田川水系全体)
府中市父石地先は、川幅が狭く、堤防の高さが不足していることから、平成10年10月に発生した洪水や、平成30年7月豪雨において家屋の浸水被害が発生。このため、「浸水防止対策事業(父石地区)」として堤防整備及び橋梁の架け替え等を実施するもの。令和3年度は堤防整備に伴う前原橋の架け替え等を実施‥紙面へ

















