橋梁長寿命化に948億円超
更新・修繕・撤去 2922橋
2021年度の国土交通省の予算から橋梁・道路案件を取り上げ地域別にシリーズで掲載する(2021年度の国の発注見通しから橋梁案件を抜粋集計した情報は4月26日付に掲載済)。
今回は北海道開発局、東北地方整備局、北陸地方整備局を取り上げる。
北海道開発局の2021年度道路予算は直轄が1895億7700万円で、令和2年度第3次補正予算と足し合わせると2363億5900万円。補助は405億7900万円で、令和2年度第3次補正予算と足し合わせると543億2500万円。このほかに、社会資本総合整備が1611億8300万円で、令和2年度第3次補正予算と足し合わせると2247億8800万円。
東北地方整備局の2021年度道路予算は直轄が1413億4500万円で、令和2年度第3次補正予算と足し合わせると1598億4200万円。補助は713億4800万円で、令和2年度第3次補正予算と足し合わせると853億3100万円。このほかに、東日本大震災復興特別会計が102億3600万円。
北陸地方整備局の2021年度道路予算は直轄が851億9000万円で、令和2年度第3次補正予算と足し合わせると1043億6500万円。補助は363億3900万円で、令和2年度第3次補正予算と足し合わせると434億2800万円。
橋梁長寿命化修繕計画に位置付けた橋梁の更新や修繕、撤去、点検、計画策定などへの予算を抜粋集計すると、この3局で948億2000万円。東北地整が最大で485億3600万円、北海道開発局が281億2500万円、北陸地整が181億5900万円。道県域別では北海道内が最大で281億2500万円、次いで岩手県内が94億4200万円、青森県内が93億4700万円、福島県内が84億7700万円、新潟県内が80億300万円など。
これらの予算で2021年度に対策する橋梁数(点検および計画策定のみの個所は記載していない)は3局で2922橋(更新161橋、修繕2732橋、撤去29橋)。最多は‥紙面へ


北海道開発局 冷水橋架替など新規事業化 調査は3路線で
北海道開発局は2021年度、観光地や主要な空港・港湾などへの交通アクセスの円滑化を進める高規格幹線道路ネットワークなどの構築を推進する。また、激甚化・頻発化する気象災害や切迫する大規模地震、インフラの老朽化の現状を踏まえ、道路の防災対策、老朽化対策、交通安全対策や無電柱化など、社会資本の戦略的な維持管理・更新を推進する。事後保全から予防保全へ本格転換や、ドローンなど新技術の活用による点検の高度化・効率化も進める
。北海道開発局が管理する橋梁の老朽化状況は、‥紙面へ



東北地方整備局 立体化事業など新規事業化
2021年度は復興道路・復興支援道路(570km)のうち、三陸沿岸道路は年内に全線開通。みやぎ県北高速幹線道路(宮城県)は、年度内に全線開通する。復興道路・復興支援道路は2021年3月末時点で総延長570kmのうち、開通済が526kmで、事業中区間は44km‥紙面へ


















北陸地方整備局 防災河川改修などでも架け替え
【2021年度新規事業】
■新潟49号交通安全対策(横越地区事故対策事業)2021年度事業費30百万円
主要地方道接続部の国道部立体化により追突防止事故防止を図る事業。2021年度は調査設計を推進。
■国道8号(富山外郭環状道路)中島本郷立体2021年度事業費100百万円
中島本郷立体は平面交差点を立体化することにより円滑な交通確保や交通事故の削減などを目的とした富山市中島~射水市白石に至る延長7・4kmの道路整備事業。2021年度は調査設計を推進する。
■動橋川大規模特定河川事業 2021年度事業費100百万円
動橋川ではかつて決壊による甚大な被害が発生したことから、反乱発生の危険性が高い区間などにおいて洪水体策として、集中的に河道掘削などを推進している。2021年度は加賀市動橋町内で動橋大橋の架け替えに着手する。
【新潟県内の主な継続事業】‥紙面へ
















