富山県域 橋梁保全事業動向 長寿命化修繕計画、個別施設計画から集計抜粋

富山県域の橋梁長寿命化計画、個別施設計画から抜粋集計した橋梁メンテナンス事業動向

■1巡目点検に対する修繕未着手 直轄4橋、高速68橋、933橋

国土交通省が公表した平成26~30年度の橋梁点検(1巡目点検)結果によると、点検が順調に進展している一方、修繕措置が遅れており、点検結果に基づく修繕措置は対象箇所(判定区分Ⅲ、Ⅳ)のうち21%にとどまっていることが分かった。国交省管理橋梁は措置も進捗しているが、高速道路会社と地自法自治体の管理橋梁では進んでいない状況にある。
国のインフラ長寿命化基本計画(2013年)では2020年頃までの長寿命化修繕計画(個別施設計画)の策定を目標としているが、2019年度末時点で計画を策定していない地方公共団体が137団体ある。また、策定済みでも公表していない地方公共団体は221団体。公表している管理者でも、修繕の時期や内容を橋梁ごとに示していない計画となっている地方公共団体は 278団体で、修繕費用を公表している団体は734団体(41%)にとどまる。
橋梁総研レポートでは今後、順次、公表資料の都道府県域ごとのまとめを掲載する。
初弾の今回は、富山県域を扱う。
富山県域の平成26~30年度の橋梁点検(1巡目点検)は、判定区分Ⅳ(緊急に措置を講ずべき状態)は10橋(0・1%)、判定区分Ⅲ(早期に措置を講ずべき状態)は1385橋(10・9%)、判定区分Ⅱ(長期的な修繕コスト低減の観点から措置を講ずることが望ましい状態)は3904橋(30・6%)。
令和元年度点検(2巡目点検の1年目)では、判定区分Ⅳは0橋(0%)、判定区分Ⅲは304橋(12・7%)、判定区分Ⅱは873橋(36・6%)。
富山県域の1巡目点検橋梁のうち判定区分Ⅲ、Ⅳ橋梁に対する修繕措置の実施状況(2019年度末時点)は、国土交通省管理では、措置が必要な橋梁数21橋に対して、措置着手率は81%(17橋)、措置着工率は52%(11橋)、措置完了率は19%(4橋)と高率で、未着手率は19%(4橋)。
一方、高速道路会社と自治体は未着手橋梁数が多く、割合も高い。
高速道路会社管理では、措置が必要な橋梁数は101橋、措置着手率は33%(33橋)、措置着工率は33%(33%)、措置完了率は31%(31橋)、未着手率は67%(68橋)を占める。
地方公共団体管理では、措置が必要な橋梁数は1284橋、措置着手率は27%(351橋)、措置着工率は22%(286橋)、措置完了率は13%(166橋)、未着手率は73%(933橋)を占める。
地方公共団体管理のうち、都道府県・政令市等管理では、措置が必要な橋梁数は604橋、措置着手率は42%(254橋)、措置着工率は36%(216橋)、措置完了率は22%(132橋)、未着手率は58%(350橋)。市区町村管理では、措置が必要な橋梁数は680橋、措置着手率は14%(97橋)、措置着工率は10%(70橋)、措置完了率は5%(34橋)、未着手率は86%(583橋)。
未着手率は自治体管理で高率だが、個別橋梁ごとの点検・修繕計画(対策費用明記)の公表率は低い。

富山県域の橋梁点検の判定区分

■橋梁ごとの修繕計画公表は11管理者
うち金額公表は10管理者

富山県域で、個別橋梁ごとの点検・修繕計画を公表しているのは県内の直轄国道事業のすべてを担う国土交通省富山河川国道事務所(平成29年4月版の個別施設計画。ただ、個別橋梁ごとの点検・修繕費用は示さず‥紙面へ

橋梁ごとの修繕計画を公表している自治体をみると▽富山県が個別施設計画(平成28年度~令和2年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は356億400万円‥紙面へ

■富山河川国道 R2年度以降の点検計画示す

 それぞれの計画から抜粋すると、富山河川国道の管理橋梁は個別施設管理計画(平成29年4月)によると、管理橋梁数881橋、全橋を橋梁長寿命化計画に位置付けいている。令和2年度以降に対策をするのは283橋で、示しているのは点検計画のみ。R2年度が63橋、R3年度が81橋、R4年度‥紙面へ

国交省個別施設計画橋梁抜粋

■富山県 R2年度は133橋で対策
平成28年度~令和2年度 356億400万円
15m以上の橋梁長寿命化と、耐震補強率100%

 富山県は長寿命化修繕計画(平成29年4月)によれば、管理する橋長2m以上の橋梁は、3289橋(平成28年4月現在)。このうち、橋長15m以上の橋梁は826橋あり、これらの多くは高度経済成長期以降(1950年代~70年代)に建設されたもので、現状では、建設後50年を経過する橋梁の占める割合は約18%だが、30年後には約85%まで増加する見込みだ。
県では、平成18年6月に橋梁点検マニュアルを策定(平成27年4月改訂)し、これに基づいた定期点検を実施している。点検の結果、コンクリート部材のひび割れ、鋼部材の塗膜劣化・腐食、アルカリ骨材反応(ASR)による劣化などの損傷が確認されている。
そこで、予防保全型維持管理への方策として次のことに取り組んでいる。
▽橋面水対策=橋面水の橋梁内部への浸入防止対策は、長寿命化に大きな効果があることから、橋面水対策を重点的に行う。具体的な対策=橋面防水工、伸縮装置の非排水化
▽鋼橋防食機能の維持=漏水の影響などにより、他の部分より劣化の早い鋼橋の桁端部に部分塗装を実施するなど、腐食環境に応じた方法により防食機能を維持する。具体的な対策=部分塗装、1種ケレンの部分併用
▽コンクリートの劣化対策=コンクリート構造物の代表的な損傷である塩害や中性化、富山県内の橋梁で特徴的にみられるアルカリ骨材反応(ASR)などは、外部から侵入する水分や塩分によって劣化が進行することから、それらの侵入を防止し、損傷の拡大を防ぐ。具体的な対策=ひび割れ注入工
橋長15m以上の橋梁の定期点検データをもとに、対症療法型の維持管理と予防保全型の維持管理による今後50年の健全度と修繕費用について試算したところ、対症療法型(約816億円)、予防保全型(約520億円)で約296億円のコスト縮減。
長寿命化修繕計画で意見を徴収した学識者は、金沢大学の近田康夫教授と広島工業大学の中村一平教授。
個別施設計画(平成28年度~令和2年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は356億400万円‥紙面へ

■富山市
平成30年度~令和4年度 54億7500万円
Ⅲ・Ⅳの判定橋梁の対策実施率を50%へ

 富山市は、富山市橋梁マネジメント修繕計画(2020年8月)によれれば、市が管理する橋は2202橋(橋長2m以上)。「橋梁トリアージに基づくメリハリのある橋梁マネジメント」を標榜する。計画期間は10年(中期)、50年(長期)。高度経済成長の初期(1950年代中頃)から整備され、建設から概ね50年を迎える。平成26年度からの点検の結果、修繕などが必要な橋は全体の1割だが、今後さらに増加する。
今後の橋の維持管理コストの試算では、修繕や更新(架替)が、2050年頃(概ね30年後)から急速に増加し、年間約100億円の予算が必要となる。これは現在の橋の老朽化対策予算(約12億円)の約8倍に相当。市の令和元年度当初予算は約1600億円、うち土木関係予算は15%の240億円で、橋や道路、公園などの整備・管理のほか、防災、都市開発や公共交通の活性化などに使われている。橋梁トリアージに基づくメリハリのある橋梁マネジメントでは、50年間で550億円程度のコスト縮減が可能。
個別施設計画(平成30年度~令和4年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は54億7500万円。事業の柱は診断結果Ⅲ・Ⅳの判定橋梁への対策実施割合を約11%(H29)から約50%(H34)へ上げること。令和2年度以降の対策は、R2年度が16橋、R3年度が16橋‥紙面へ

■高岡市
平成30年度~令和4年度 9億3900万円
H22長寿命化修繕計画での修繕箇所への対策率100%へ

 高岡市は、公共施設等総合管理計画(平成28年3月)によれば、橋りょうの実延長は8km、1200本。更新年数は60年、積み残し処理年数は5年としている。更新単価はPC橋、RC橋、石橋、その他が425千円/㎡で、鋼橋が500千円/㎡。
橋長10m以上の橋梁については、橋梁長寿命化修繕計画(H23策定)に基づき、計画的に修繕を進める。今後、橋長2~10mの橋梁についても実態調査を行い、橋梁全体を対象とした計画を策定し、計画的な修繕を行う。
全体の70%以上が昭和50年代までに整備されている(整備年次が不明の橋りょうは除く)。整備面積でみると、現時点で建設から耐用年数を超えている橋りょうは全体の4%程度だが、10年後には23%、20年後には44%程度に増大する。
更新費用は今後40年間で186億3000万円(年平均4億7000万円)かかるものを、計画的な修繕で171億3000万円(年平均4億3000万円)に縮減できるとしている。
個別施設計画(平成30年度~令和4年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は9億3900万円‥紙面へ

■魚津市
平成30年度~令和4年度 3億2500万円
橋長5m以上の要対策橋 長寿命化対策率83%へ
PCB塗膜対策も明記

 魚津市は橋梁長寿命化修繕計画の見直し(平成30年度)によれば、管理橋梁239橋のうち129橋を対象に計画を策定。対象橋梁の橋長は15m未満の小規模橋梁が全体の63%(83橋)を占める。径間数が1径間の橋梁が全体の79%(106橋)を占める。また75m以上の橋は全体の5%(6橋)で、3径間以上の橋は全体の10%(12橋)。上部工はコンクリート橋が83%(111橋)を占め、次いで 鋼橋が14%(18橋)、BOXカルバートが2%(3橋)、木橋が1%(1橋)。
計画対象橋梁は1960年代から1990年代に架設されており、架設年次が不明な橋は全体の59・4%(38橋)を占める。50年以上経過している橋梁は全体の7・8%(5橋)だが、20年後には全体の34・4%(22橋)を占めることとなる。
既に整備計画済みの橋梁を優先して補修を計画している。初年度に調査を計画する橋はPCBの処分期間が平成35年3月31日までとなっていることを受けて、調査の対象となる鋼橋は14橋あり、年代不明の橋梁および昭和50年以前に竣工された橋梁にはPCBが含まれていることを想定し、2年目から1橋ずつ再塗装工を施す。
10年以内に優先して補修を計画する橋は、健全性Ⅲの橋を対象とする。11年以降に補修を計画する橋は健全性Ⅱの橋を対象とする。
予防保全により効率的な維持管理を行うことで、50年間で約43億3000万円の費用削減を見込む。
計画対象の129橋のうち、対策年度と事業費を示しているのは78橋。内訳は塗膜調査が14件1662万5000円、設計が71件で2億2075万5000円、工事が99件で19億887万9000円。総事業費は21億2658万3000円。もっとも事業費が高いのが布施川中橋で1億2763万7000円、次いで東山橋1億1741万4000円で、この2橋が1億円超。
また、橋梁塗膜のPCB関連調査と塗替え計画も立てており、対象橋梁ごとの調査費、設計費、概算工事費を示している。計画策定初年度は14橋で調査を計画、10年以内に優先して対策する6橋を加え、計20橋の概算調査費は1460万円‥紙面へ

平成30年度魚津市橋梁長寿命化修繕計画見直し業務委託一覧表  整備計画済橋梁(策定日:2019年5月) 抜粋集計
魚津市 PCB関連調査と塗替え計画 抜粋集計

■氷見市
平成30年度~令和4年 6億4200万円
長寿命化修繕計画に基づく補修対策率100%へ

 氷見市は、橋梁長寿命化修繕計画(令和2年3月更新)によれば、管理橋梁354橋およびボックスカルバート4箇所を対象に橋梁長寿命化修繕計画を策定。これらの多くは高度経済成長期に建設されたもので、建設後50年以上経過した橋梁は全体の30・6%を占め、10年後(2029年)には 62・3%、20年後(2039年)には82・6%にまで増加する。
点検の結果、コンクリートのひび割れや鋼材の腐食など様々な損傷が見られる。
事後保全型と予防保全型の組み合せによる維持管理を行うことで、概ね12年間で、Ⅲに区分される劣化の大きな橋梁をなくし、以降は予防保全型維持管理に移行し、適切な健全性を保持しながら、橋梁の長寿命化を図る。
判定区分では、Ⅰ(健全)が165橋、Ⅱ(予防保全段階)が135橋、Ⅲ(早期措置段階)が58橋、Ⅳ(緊急措置段階)はなかった。
今後50年間のコスト試算では、事後保全型で100億1000万円、予防保全型で166億1000万円となり、修繕費34億円の縮減を見込んでいる。
策定にあたり、金沢大学の近田康夫教授から意見を聞いている。
個別施設計画(平成30年度~令和4年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は6億4200万円‥紙面へ

■滑川市
概ね5年間でⅢに区分される危険橋梁や要注意橋梁をなくす

 滑川市は、橋梁長寿命化修繕計画(平成31年5月更新)によると、平成25年度に市が管理する橋梁293橋のうち71橋を対象に計画を策定。31年度は64橋を対象に策定した。これらの多くは高度経済成長期に
建設されたもので、 建設後50 年以上経過した橋梁の割合は、19・2%、10年後(2028年)には46・1%、20年後(2038年)には84・6%にまで増加する。
点検の結果、実際にコンクリートのひび割れや鋼材の腐食など様々な損傷が見られている。予防保全型の維持管理を行うことで、概ね5年間でⅢに区分される危険橋梁や要注意橋梁をなくし、以降は適切な健全性を保持しながら、長寿命化を図る考えだ。
今後50年間の費用試算では、事後保全型で28億1000万円、今回の予防保全型の計画で16億6000万円‥紙面へ

■黒部市
令和2年度~11年度 対策292橋4億3925万1000円

 黒部市は、橋梁長寿命化修繕計画(令和2年2月)によると、管理道路橋は290橋(橋長2m以上の全橋)。建設年次のわかる橋梁のうち、建設後50年を経過する橋梁は15橋(5・2%)で、10年後には157橋(54・1%)、20年後には256橋(88・3%)まで増加する。
健全度の把握は、富山県土木部が策定した「富山県橋梁点検マニュアル」に基づく5年ごとの定期点検による。
長寿命化数全計画の策定・実行により今後50年間で、59億円から38億円へと、約21億円(36%)の維持管理コストの縮減を見込む。
令和2年度~11年度までに対策する橋梁は292橋で4億3925万1000円。点検時期はすべての橋梁で示しているが、修繕時期と内容を示しているのは52橋。主な修繕内容は、伸縮装置の取り替えやひび割れ注入、断面修復、舗装打ち換えなど。年度別ではR2年度からR9年度の毎年度が3000万円弱で推移、R10年度とR11年度は1億円弱で推移している。R2年度が2999万6000円(点検35件、修繕3件)、R3年度が2999万8000円(点検51件、修繕3件)‥紙面へ

黒部市 対象橋梁ごとの概ねの次回点検時期及び修繕内容・時期又は架替時期 抜粋集計

■砺波市
概ね5年間で、Ⅲに区分される危険橋梁を解消

 砺波市は、橋梁長寿命化修繕画(平成30年5月改訂)によると、平成24年度に管理重要橋梁25橋を対象に計画を策定、今回はその後、平成28年度末までに点検した橋梁と平成29年度に点検した橋梁の一部の計291橋を対象に当初計画を改訂。対象橋梁の多くは高度経済成長期の建設で、建設後50年以上経過した橋梁は、全体の62・5%(182橋)にのぼり、10年後(2028年)には70・1%(204橋)に、20年後(2038年)には79・7%(232橋)にまで増加。予防保全型の維持管理を行うことで、概ね5年間で、Ⅲに区分される危険橋梁を解消し、以降は適切な健全性を保持しながら、長寿命化を図る計画。
判定区分ではⅠ(健全)が213橋(73%)、Ⅱ(予防保全段階)が51橋(18%)、Ⅲ(早期措置段階)が27橋(9%)、Ⅳ(緊急措置段階)は‥紙面へ

■概ね16年間で、Ⅲに区分される橋梁なくす

 小矢部市は、橋梁個別施設計画(令和2年3月更新)によると、445橋を対象に計画を策定。これらの多くは高度経済成長期の建設で、建設後50年以上経過した橋梁は全体の28・9%、10年後(2029年)には73・4%、20年後(2039年)には80・1%にまで増加。事後保全と予防保全型の組み合せによる維持管理を行うことで、概ね16年間で、Ⅲに区分される劣化の大きな橋梁をなくし、以降は予防保全型の維持管理に移行し、適切な健全性を保持する考え。
判定区分ではⅠ(健全)が246橋、Ⅱ(予防保全段階)が154橋、Ⅲ(早期措置段階)が45橋、Ⅳ(緊急措置段階)は‥紙面へ

■射水市
平成30年度~令和4年度 6億4000万円
点検実施率100%、耐震補強率100%へ

射水市は、橋梁長寿命化修繕計画(平成31年3月31日)によると、管理橋梁は484橋。建設後50年を経過する橋梁は88橋(33%)で、20年後(令和21年)には207橋(78%)に増加する。
健全性Ⅲ・Ⅳ(早期・ 緊急補修が必要)の橋梁は12・4%で、計画的な補修工事を行っている。予防保全型管理で、今後50年間で約104億円(事後保全型管理の62%)の縮減効果を期待する。
計画策定にあたり、金沢大学の近田康夫教授に意見を聞いている。
個別施設計画(平成30年度~令和4年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は6億4000万円。事業の柱は主に2つで▽市管理橋梁の点検の実施率を5年間で100%にすること▽15m以上の市管理橋梁61橋の耐震補強率を92%から100%へ上げること。令和2年度以降の対策は、R2年度が9橋、R3年度が9橋‥紙面へ

■舟橋村
平成30年度~令和4年度 3億3500万円
通学路緊急点検対策率 100%へ

 舟橋村は、橋梁長寿命化修繕計画(2011年3月31日)によれば、管理橋梁は11橋で、うち橋長15m以上の重要橋梁は2橋、2m以上15m未満が9橋。これらの約50%が高度成長期以前に建設。50年以上経過した橋梁は1橋(10%)で、20年後には5橋(45%)になる。健全度の把握は「富山県橋梁点検マニュアルH18年6月富山県」に基づく。今後100年間のコスト試算では、事後保全の場合2億円だが、予防保全では5000万円となり約7割の縮減を見込む。
計画策定にあたり、富山県立大学の伊藤始助教に意見を聞いている。
個別施設計画(平成30年度~令和4年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は3億3500万円‥紙面へ

■上市町
多くが高度経済成長期以降に集中的に建設

 上市町は、橋梁長寿命化修繕計画(2017年3月21日更新)によれば、管理橋梁は199橋。計画対象は40橋で、橋長15m以上の重要橋梁が25橋、15m未満が15橋。多くが高度経済成長期以降に集中的に建設。計画対象橋のうち、建設後50年以上経過した橋梁は5%(2橋)だが、20年後には78%(31橋)に増加。健全度把握は「富山県橋梁点検マニュアル」(富山県土木部H27・4) に基づく。今後50年間のコスト試算では、事後保全型では14億9000万円だが、予防保全では10億4000万円となり、4億5000万円の縮減を‥紙面へ

■立山町
平成30年度~令和4年度 12億8700万円
橋梁長寿命化率を30%へ

 立山町は、個別施設計画(平成30年度~令和4年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は12億8700万円。事業の柱は橋梁長寿命化率を平成34年度までに約30%に上げること。令和2年度以降の対策は、R2年度が7橋、R3年度が2橋‥紙面へ

■入善町
平成30年度~令和4年度 5600万円
橋梁長寿命化修繕計画(個別施設計画)対策率100%へ

 入善町は、個別施設計画(平成30年度~令和4年度(5年間))によれば、5年間の橋梁関連の事業費は5600万円。事業の柱はH30年度に算定する入善町橋梁長寿命化修繕計画(個別施設計画)に基づき、対策率を0%(H30)から100%(H34)へ上げること。令和2年度以降の対策は、R2年度が5橋、R3年度が5橋‥紙面へ

■朝日町
管理橋梁は120橋

 朝日町は、橋梁長寿命化修繕計画(平成23年度)によれば、管理橋梁は120橋。このうち橋長15m以上の重要橋梁は21橋。50年を経過した橋はないが、20年後には9橋(45%)となる。今後20年間のコスト試算では、対処療法型管理では竣工後60年を経過する橋梁3橋の更新などで3億3000万円必要となる一方、予防保全型管理では2億1000万円に抑えられるとしている。健全度把握は「富山県橋梁点検マニュアル」‥紙面へ