超高力ボルト材料の耐久性等の品質水準に関する共同研究集/国総研 ねじ形状の選定で一定の改善効果

 国土技術政策総合研究所は国総研研究成果資料をとして「超高力ボルト材料の耐久性等の品質水準に関する共同研究集」(第1095号)を10日にホームページで公表した。担当研究室は橋梁研究室で、執筆者は国総研、大阪市立大学、日本製鉄、日鉄ボルテン。
この研究は、鋼道路橋の実使用環境に超高力ボルトを適用した場合の耐遅れ破壊性能を評価することを目的とし、材料としての耐遅れ破壊性能とその影響因子を原理に基づく試験法で調査したもの。また、実施工を模擬した試験体を用いた耐遅れ破壊性能を2種類の促進試験法で調査したしている。さらに、実橋に超高力ボルトを採用した場合の腐食の傾向を推定するため、実橋の使用環境下におい て長期暴露された高力ボルトの腐食状況を調査した。
その結果として、▽超高力ボルトの耐遅れ破壊性能はねじ形状の選定で一定の改善効果がみられたこと▽いずれの試験法でも超遅れ破壊は観察されなかったこと▽今回適用した遅れ破壊評価に関する腐食促進試験法の有用性も確認されたこと▽しかしながら、高力ボルトの腐食状況調査結果を踏まえると、超高力ボルトの使用にあたっては使用環境の選定を慎重に行うこと、実地でのデータのさらなる蓄積が重要であること、などが分か‥紙面へ