北海道開発局技術研究発表会優秀論文 橋梁関連は3件/ケーブルバンドボルトの軸力管理 計測効率化・コスト縮減方法を紹介/空気量の調整方法が耐凍害性に及ぼす影響を整理/シラン系表面含浸材 効果持続結果と再塗布部位を紹介

 北海道開発局は、2月に開催した第63回北海道開発技術研究発表会の優秀論文を発表した。技術研究発表会では186件の論文が発表され、特に優秀と認められる論文に贈る北海道開発局長賞に12件、同奨励賞に18件、土木研究所寒地土木研究所長賞に8件、フリーセッション特別賞に2件、北海道開発協会長賞に7件、同奨励賞に16件が選ばれた。
このうち橋梁関連は3件で、研究課題名、発表者は次の通り。
【北海道開発局長賞】
▽白鳥大橋ケーブルバンドボルトの軸力管理方法について~管理方法の効率化によるコスト縮減~=函館開発建設部函館港湾事務所第1工務課 佐々木実歩、櫻井博孝、東洋建設 山﨑啓介
【寒地土木研究所長賞】
▽空気量の調整方法が収縮低減剤を用いたコンクリートの耐凍害性に及ぼす影響
-耐凍害性確保のための留意事項-= 寒地土木研究所耐寒材料チーム 吉田行、安中新太郎
【北海道開発局長奨励賞】
▽シラン系表面含浸材の試験施工を行った美幌橋地覆コンクリートでの追跡調査15年目の評価=寒地土木研究所耐寒材料チーム 遠藤裕丈、安中新太郎、網走開発建設部網走道路事務所工務課 丹羽敏和
「白鳥大橋ケーブルバンドボルトの軸力管理方法について」では、ケーブルバンドは主ケーブルとハンガーロープを接続する重要な部材であり、適切な軸力管理が重要であるため、頻繁な管理は計測に時間を要しコスト負担となることに課題があるとして、計測効率化・コスト縮減方法を紹介している。
「空気量の調整方法が収縮低減剤を用いたコンクリートの耐凍害性に及ぼす影響」では、収縮低減剤を用いたコンクリートの適切な空気量確保のために留意すべき事項の整理を目的として、空気量の調整方法が耐凍害性に及ぼす影響につい て検討している。
「シラン系表面含浸材の試験施工を行った美幌橋地覆コンクリートでの追跡調査15年目の評価」では、シラン系表面含浸材によるコンクリートの凍・塩害抑制効果を調べるため、凍結防止剤が散布される美幌橋の地覆コンクリートで試験施工を行い、追跡調査を実施している結果をまとめたもので、製品によって傾向は異なるが、この調査の範囲では、吸水抑制および塩化物イオン侵入抑制効果は15年経過後も持続し、スケーリング抑制に関しては、水が溜まりやすい部位では10~15年に1回の再塗布が望ましい結果を得た‥紙面へ