中国地整i-Con表彰制度創設 橋梁関連は5件/表彰実績は総合評価で加点

 中国地方整備局は、中国地方の公共発注機関(国・特殊法人・地方公共団体)が発注した建設工事・業務を対象に局長表彰する「中国i-Construction表彰」制度を創設、第1回表彰として2018年度に完了した工事・業務のなかから20件(18社)の選定を公表した。このうち橋梁関連は5件(工事2件、業務3件)。19年度に完了した工事・業務を対象とする20年度表彰は今秋に公表する。
生産性向上に関わる優れた取り組みを実施した企業を表彰する制度で、受賞者には総合評価で同局発注工事での過去2カ年の表彰実績として加点を行うインセンティブを与える。加点内容は技術提案評価型(S型)で1~2点、施工能力評価型(I・II型)で3~4点。
第1回の橋梁関連の受賞者と対象工事は▽IHIインフラ建設=湖陵多伎道路多伎PC上部工事▽カナツ技建工業=静間仁摩道路大国高架橋外下部工事、業務は▽片平新日本技研=広島南道路明神高架橋その1詳細設計業務▽大日本コンサルタント=平成29年度岡山環状南道路大樋橋西高架橋等詳細設計業務▽日本工営=岩国港臨港道路基本詳細設計等業務。

■IIK 4DCIM関係者間で共有
安全性・作業性、工事進捗が向上

 IHIインフラ建設が施工した湖陵多伎道路多伎PC上部工事は、松江国道事務所が推薦。工事延長100m、橋長76mのPC3径間連結コンポ橋(支間長23・8m+24・0m+24・8m)の上部工事で、主な評価点は▽設計図面を基にしたCIMモデルを作成して、時間軸を付与した施工計画(4DCIM)を関係者間で共有し、作業間のリスクを可視化させることで、安全性・作業性、工事の進捗が向上したこと▽CIMモデルとトータルステーション(TS)測量技術や複合現実(MR)技術などのICT技術と連携させることにより、配筋・型枠組立・出来形・付属物作業の施工支援や品質管理支援を行うことで作業の省力化・省人化‥紙面へ

IHIインフラ建設=湖陵多伎道路多伎PC上部工事

■カナツ技建 3次元データで施工管理
設計データから出来形測定まで 高効率・省力化、高精度化、安全性向上に

 カナツ技建工業が施工した静間仁摩道路大国高架橋外下部工事は松江国道事務所が推薦。工事延長は230m、大国高架橋の橋台工、RC橋脚工、仁摩インター橋のRC橋脚工などの工事で、主な評価点は構造物の3次元設計データ作成から出来形点群データ取得、点群データ上で出来形測定まで、3次元データによる構造物の施工管理で、作業の高効率・省力化、高精度化、安全性向上を実現したこと。具体的には▽出来形情報取得が1人スキャン作業で済み、大幅省力化と安全性向上(昇降・狭所・高所等のリスク回避)が実現したこと▽点群データ上のデジタル計測により、ランダムにかつ高精度な出来形管理が実現し、管理写真・出来形図も不要になったこと▽点群データにより、出来形の設計対比を数値データと視覚情報で確実に確認でき、不可視部分を解消したこと▽3次元モデルによる設計照査、施工シミュレーションにより、施工上の齟齬・手戻り、ロス・待ちを抑止したこと▽段階確認や検査時でも点群データ上計測が適用可能なため、受発注者共に大幅な簡素化が可能になったこと▽取得データが有効利用可能な形式で次段階へ引継げるため、維持管理データとしても展開可能になったこと▽3Dモデル(BIM/CIMデータ)の有用性が実感できること‥紙面へ

カナツ技建工業が施工した静間仁摩道路大国高架橋外下部工事

■大日本C Web情報共有システム活用
受発注者がリアルタイム共有 業務効率化

大日本コンサルタントが設計した平成29年度岡山環状南道路大樋橋西高架橋等詳細設計業務は岡山国道事務所が推薦。橋長149・3mの鋼3径間連続鋼床版箱桁橋の詳細設計業務で、主な評価点は▽発注者、設計者、優先交渉権者の三者において設計与条件および施工方法・順序をCIMモデルで可視化し、Web情報共有システム(CIM-LINK)でリアルタイムに情報共有することで、イメージ・認識の共有を図りながら、課題を抽出・整理し、施工計画の妥当性を確認・検証することで施工時の手戻りを防止したこと▽関係機関との協議において、橋梁構造と支障物件との近接程度などをCIMモデルで可視化し、問題点として明確に提示することで円滑かつ早期に関係機関との合意形成を図ったこと▽関係者間で情報共有はWeb情報共有システムを利用し、CIM統合モデル、詳細設計2次元図面、協議記録簿、報告書などのデータをタイムリーに共有することで、データ管理が一元化され、関係者が各々で管理する作業を排除し、効率的な協調作業ができ、またWeb情報共有システムの活用で、PC性能に依存せずに3次元モデル閲覧‥紙面へ