国交省 革新的技術を追加募集/生産性向上、品質管理高度化などテーマ/2020年度に現場試行

 国土交通省は3日、建設現場の生産性や品質管理の高度化を大幅に高る革新的技術の追加募集を開始した。テーマは、土木・建築工事を対象にした「第5世代通信規格(5G)通信システムなどを活用し施工の労働生産性の向上を図る技術」と、土木工事が対象の「品質管理の高度化などを図る技術」の二つ。応募は4月10日まで受け付け、6月上旬に審査結果を公表・通知し、契約済み工事の現場で2020年度に試行する。試行は各地方整備局などと委託契約を締結して実施し、委託契約額の1件当たり上限は、労働生産性を高める技術が6500万円、品質管理の高度化技術が3000万円。
国交省では、建設現場の生産性向上を目指すi-Constructionと、統合イノベーション戦略(2018.6.15閣議決定)を受け、「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の 導入・活用に関するプロジェクト」を2018年度から実施している。
参加資格は国交省等の発注工事を受注している建設業者 で、IoT・AI等関連企業(建設業者以外の者)であること、提案内容は2020年度に現場で試行できること、取得データはクラウド環境などにより、随時、発注者等と共有できることなど所定の要件を求める。工事を受注している建設業者と、提案内容を実施するために必要な者で構成するコンソーシアムが応募できる。
労働生産性を高める技術では、5G通信などの最先端技術を活用し、建設機械などの遠隔操縦の効率向上や、部分的な自動施工を実現する新技術の提案を求める。試行を通じて作業の省人化や施工時間の短縮、休日の拡大などを目指す。
品質管理の高度化技術は施工に関するデータを取得・活用し、現行の品質管理を代替する手法の提案を求める。現行基準の試験方法や数値の代替手法、監督・検査・確認の代替手法、書類の削減・簡素化を目指す。基準の代替案の提出も求める。
国交省では19年度補正予算で「公共工事における無人化施工等新技術の推進」経費に4億円を計上。この一部を新技術市場の活性化に向け、5Gなどを活用した無人化施工技‥紙面へ