社整審道路分科会九州小委 宇土-三角間整備に3ルート案/事業費700~900億円

熊本天草幹線道路図

 九州地方整備局は12日、社会資本整備審議会(社整審)道路分科会九州地方小委員会(委員長・辰巳浩福岡大学教授)を福岡市内で開き、熊本市と天草市を結ぶ「熊本天草幹線道路」の、宇土市-宇城市三角町区間の整備ルート3案を公表した。既存の国道57号の改良案(設計速度時速60km)と、自動車専用道路(同時速80km)を新設する2案で、有識者や地元の意見を参考に絞り込む。審議は新規事業採択時評価の前段階として概略ルートの検討などを行う計画段階評価の手続きの一環。ルート案の確定や着工の見通しは「未定」としている。
国道57号改良案は現道の4車線化を軸とし、世界文化遺産の三角西港付近は避けるよう山側にルートを変える。距離は約13kmで、事業費は800億~850億円。
自動車専用道路は宇土半島の中央と南側を通る2案。最短ルートを基本に全線別線で2車線の自動車専用道路を整備する山間部を抜ける「別線整備案(中央ルート)」は最短の約12kmで、トンネル掘削や橋の建設などで事業費は850億~900億円。石打ダムの南側を集落や産業施設に配慮しながら全線別線で2車線の自動車専用道路を整備する「同(南側ルート)」案は約13kmで事業費は700億~750億円。中央案より距離は長いが、国道266号とのアクセスが良く、中間インターチェンジの設置も想定する。
熊本天草幹線道路は全長約70km。三角大矢野道路や松島有料道路など計約17kmが開通‥紙面に続く