九州地整 橋梁補修にECI方式採用/管内初 千歳橋で外ケーブルなど補修

九州ECI

 九州地方整備局は、管内で初めて橋梁補修に施工予定者が設計を支援するECI方式を採用する。対象は10日に佐賀国道事務所が公募型プロポーザルで公示した「国道3号千歳橋補修工事、千歳橋補修工事にかかる技術協力業務」。技術提案・交渉方式の技術協力・施工タイプを適用。プロポーザルの優先交渉権者と技術協力業務の契約を締結し、別途契約で実施する補修補強設計業務に技術協力業務の提案内容を反映させながら価格などを交渉し、成立すれば工事契約を締結する仕組みだ。申請書などの提出期限は20年1月23日。分任官による発注だが、九州地整管内の橋梁補修で初めての試みのため、発注手続きの中で企画部および道路部がヒアリングを行うなど連携して実施する
技術協力業務の履行期間は2020年3月上旬~5月下旬を予定し、業務参考額は500万円程度、工事期間は同6月中旬~21年3月を予定し、参考額は1億~2億円程度を想定。
参加資格はプレストレスト・コンクリート工事と土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受け、04年度以降に橋梁の外ケーブル工法による新設か補修工事の元請完了実績があることなど。
千歳橋は国道3号の佐賀県鳥栖市水屋町安蔵寺~福岡県久留米市小森野町に架かる橋長177・2m、幅員8・5mのRC7径間ゲルバーT桁橋。下部形式は半重力式橋台、RC3柱式ラーメン橋脚。完成は1955年。96年度にゲルバーヒンジ部(橋桁の継ぎ目)を補強、全国初となる桁間に連続PCケーブル(外ケーブル)を張り、橋桁の下に設けた偏向具でケーブルからヒンジ部への負荷を軽減する「連続ケーブル桁つり工法」を採用した。H5年道示改訂(活荷重の変更)により、ゲルバーヒンジの耐荷力が不足。 平成8年のゲルバーヒンジ部の補強は、構造上の制約条件や、迂回路の確保の困難さなどを考慮し、 連続ケーブル桁吊工法を採用。桁間に配置した連続PCケーブル(外ケーブル)を緊張し、これにより生じる吊支承部(偏向具:デビエータ)の鉛直力により、ゲルバーヒンジ部の反力を軽減していた。
今回の補修では、この外ケーブルが損傷しているため、ケーブル取り換えなどをする。これまでの補強対策を生かしつつ最適な仕様とする必要があること、交通への影響を最小限にし、出水期を考慮した工法とする必要があることなどから、ECI方式を採用。設計段階から施工のノウハウを取り入れることで効率的な設計と施工につなげるねらいだ。
技術提案評価(案)は次の通り。
▽技術協力業務の実施に関する提案=①理解度(業務目的、現地条件、与条件 など)②実施手順及び実施体制(手順の妥当性、具体的な工夫 など)▽外ケーブルの損傷原因をとらえた有効な補修工法の提案=①的確性(施工時に想定されるリスクとその回避方法に関する有効な提案 など)②実現性(リスク・回避方法の提案の実現性、十分(具体的な)裏付けなど)▽現道交通への影響の最小化に有効な工法等の提案=①的確性(交通影響の低減等、工事の品質向上に有効な補修工法や規制手法の提案など)②実現性(補修工法や規制手法等の提案の実現性、十分(具体的な)‥紙面に続く