点検1巡 全国Ⅲ,Ⅳ判定橋梁修繕概況

全国のⅢ,Ⅳ判定橋梁の修繕着手率と着工率

■次回点検までに要修繕のⅢ、Ⅳ判定橋69051橋
要修繕橋数上位10県域 修繕設計や工事 今後に見込まれる
近く着工 広島県域と北海道域で増勢か

国交省が8月に公表した道路メンテナンス年報で、2014~18年度の定期点検1巡目の結果が示された。このうち特に、次回点検までの修繕を求めているⅢ、Ⅳ判定橋梁(以下、要修繕橋梁)に注目して集計すると、橋梁数は69051橋(全橋梁716466橋の9・6%)、特に、橋梁数が多い上位10県域(要修繕橋梁の42%を占める)では、管理橋梁数が多いと要修繕橋梁数も多い傾向があり、一方修繕着手率はそれほど高くないことが分かった。ここから、今後に修繕設計や工事が多く出てくることが見込まれる。加えて、修繕着手率と工事着手率のポイント差から、直近で工事発注に至りそうな県域も分かった。

要修繕橋梁数が多い上位10県域で見ると、北海道域、新潟県域、長野県域は管理橋梁数も、要修繕橋梁数も、管理橋梁に占める要修繕橋梁の割合も高いが、兵庫県域、静岡県域、広島県域は管理橋梁数、要修繕橋梁数は多いものの、管理橋梁に占める要修繕橋梁の割合は中位程度だ。岡山県域は管理橋梁数、要修繕橋梁数は多いが、管理橋梁に占める要修繕橋梁の割合は低い。福島県域と山口県域は管理橋梁数は多めで、要修繕橋梁数、管理橋梁に占める要修繕橋梁の割合ともに高い。大分県域は管理橋梁数は少ない一方、要修繕橋梁数は多く、管理橋梁に占める要修繕橋梁の割合が高い。
この要修繕橋梁数が多い上位10県域の修繕着手率は静岡県域が全国6位で44%で高いが、次ぐ20位が広島県域の26%となり、山口県域は最下位の47位で4%で、今後に着手する分のボリュームも多いことが分かる。さらに、着手率と着工率のポイント差でみると、設計終了後速やかに工事着手しているとみられる5ポイント以下は新潟県域、山口県域、長野県域、兵庫県域で、設計着手はしたが着工には至っていない、つまり近く工事発注がありそうなものが見られるのが福島県域、岡山県域、大分県域、静岡県域などで、着手と着工のポイント差が特に大きいのが15ポイントの広島県域と、10ポイントの北海道域。

■要修繕橋梁 北海道域、新潟県域、長野県域などで多く
修繕着手率・着工率とも富山県域、山口県域低く
近く工事発注見込まれるのは佐賀県域、山形県域

各項目ごとに見ていくと、全国に存在する橋長2m以上の橋梁は716466橋で、管理橋梁数が多い10県域は岡山県域32846橋、北海道域30877橋、静岡県域30192橋、福岡県域29961橋、兵庫県域29828橋、岐阜県域26764橋、愛知県域25660橋、広島県域23395橋、新潟県域22862橋、長野県域22185橋などで、この上位10県域で全国の橋梁の38%を占める。
次回点検までに修繕が求められている要修繕橋梁は全国で69051橋で全橋梁の9・6%を占め、多い10県域は北海道域5016橋、新潟県域4563橋、長野県域3210橋、兵庫県域2818橋、静岡県域2681橋、広島県域2426橋、岡山県域2249橋、福島県域2152橋、山口県域2127橋、大分県域1770橋など。この上位10県域で要修繕橋梁の42・0%を占める。
管理橋梁に占める要修繕橋梁の割合が高いのは鳥取県域20・7%、新潟県域20・0%、北海道域16・2%、大分県域16・0%、長野県域14・1%、愛媛県域13・7%、山口県域13・4%、高知県域13・0%、東京都域12・6%、徳島県域12.6%など。
要修繕橋梁の修繕着手率が低いのは、富山県域4%、山口県域4%、茨城県域7%、群馬県域7%、鳥取県域7%、新潟県域8%、埼玉県域9%、奈良県域9%、香川県域10%、長野県域11%など。
要修繕橋梁の修繕着工率が低いのは、山口県域2%、富山県域3%、群馬県域4%、鳥取県域5%、茨城県域5%、長野県域6%、奈良県域6%、埼玉県域6%、新潟県域6%、福島県域8%、香川県域8%など。
設計着手はしたが着工には至っていない、つまり近く工事発注がありそうな、要修繕橋梁の修繕着手率と修繕着工率のポイント差が10ポイント以上と大きいのが佐賀県域27ポイント、山形県域24ポイント、熊本県域19ポイント、高知県域18ポイント、愛知県域18ポイント、青森県域16ポイント、広島県域15ポイント、岩手県域14ポイント、宮城県域14ポイント、山梨県域12ポイント、千葉県域11ポイント、東京都域11ポイント、長崎県域11ポイント、北海道域10ポイント、京都府域10ポイント、三重県域10ポイント。
修繕完了率が低いのは山口県域2%、富山県域2%、群馬県域4%、鳥取県域4%、茨城県域4%、新潟県域5%、徳島県域5%、奈良県域6%、埼玉県域6%、長野県域6%など。

■要修繕橋 沖縄県域、山梨県域で少なく
修繕着手率高いのは佐賀県域、山形県域
着工率高いのは福井県域、岐阜県域

逆に橋梁数が少ないのは、沖縄県域2602橋、東京都域5872橋、青森県域6977橋、鳥取県域7784橋、香川県域8135橋、山梨県域8423橋、山形県域9265橋、神奈川県域9282橋、石川県域9286橋、宮崎県域9533橋などで、この10県域の橋梁は全国の橋梁の11%。
要修繕橋梁が少ないのは、沖縄県域287橋、山梨県域496橋、宮崎県域537橋、香川県域592橋、栃木県域629橋、長崎県域649橋、滋賀県域687橋、石川県域726橋、東京都域738橋、佐賀県域767橋などで、この10都県域の要修繕橋梁は全国の要修繕橋梁の8・8%。
管理橋梁に占める要修繕橋梁の割合が低いのが栃木県域4・9%、福岡県域5・5%、宮崎県域5・6%、滋賀県域6・7%、佐賀県域5・8%、山梨県域5・9%、三重県域6・3%、熊本県域6・4%、愛知県域6・4%、長崎県域6・4%など。
要修繕橋梁の修繕着手率が高いのは、佐賀県域53%、山形県域49%、愛知県域49%、岐阜県域46%、福井県域45%、静岡県域44%、青森県域41%、鹿児島県域35%、宮崎県域35%、高知県域34%など。
要修繕橋梁の修繕着工率が高いのは、福井県域40%、岐阜県域38%、静岡県域35%、愛知県域31%、宮崎県域28%、佐賀県域26%、鹿児島県域26%、山形県域25%、青森県域25%、長崎県域21%、栃木県域21%など。
設計終了後速やかに工事着手しているとみられる、要修繕橋梁の修繕着手率と修繕着工率のポイント差が5ポイント以下と小さいのが、富山県域1ポイント、山口県域2ポイント、鳥取県域2ポイント、茨城県域2ポイント、新潟県域2ポイント、香川県域2ポイント、群馬県域3ポイント、奈良県域3ポイント、埼玉県域3ポイント、滋賀県域3ポイント、神奈川県域3ポイント、島根県域3ポイント、和歌山県域4ポイント、大阪府域4ポイント、石川県域4ポイント、栃木県域4ポイント、長野県域5ポイント、兵庫県域5ポイント、福井県域5ポイント。
修繕完了率が高いのは福井県域37%、岐阜県域35%、静岡県域34%、愛知県域26%、宮崎県域25%、佐賀県域24%、鹿児島県域23%、青森県域23%、山形県域21%、長崎県域21%など。