青森県域点検1巡目結果 Ⅲ、Ⅳ判定橋梁修繕概況

青森県地勢

■青森県域 凍結防止剤や飛来塩分 主桁や床版に影響
Ⅲ判定橋 鋼橋は支承、コンクリート橋は床版に損傷傾向高く
Ⅲ、Ⅳ判定の844橋 修繕着手率48% 未着手438橋

◆管理概要
青森県内の国道や高速道路、県道、市町村道の道路延長は約20,000kmで、管理橋梁は約7,000橋。このうち約6割の約4,200橋が市町村管理。建設ピークは東北縦貫自動車道の整備が行われた1970年代後半で、多くが高度経済成長期に建設され、道路構造物の老朽化は急速に進む。
建設後50年を経過した橋梁は、架設年次が不明な橋梁を除くと、2019年3月末時点で約900橋で全体の19%だが、20年後には72%の約3,500橋まで増加・・紙面へ

◆青森県域の地勢
青森県は日本全国の中でも有数の豪雪地帯として知られる。津軽や上北地域、下北地域などの積雪寒冷地、三八地域の太平洋沿岸部には寒冷地もあり、冬期は全般的に厳しい気象条件となっている。このため、全域にわたって凍結抑制剤が散布されている実態がある。また、主として日本海側は冬期の厳しい季節風により、塩害の影響が激しい地域が存在するほか、大半を海に囲まれているため、太平洋側でも塩害が確認・・紙面へ

◆青森県域の損傷傾向
凍結抑制剤の散布量の影響は、散布量が少ない橋梁に比べ、散布量が多い橋梁で健全度が低い。部材別では、主桁などの上部工部材や床版などに影響がある。
飛来塩分の影響は、内陸部に位置する橋梁に比べ、海岸線に近い橋梁の健全度が低い。部材別では、主桁などの上部工部材や床版に影響がある。
橋梁の損傷の多くは支承や橋桁端部に集中しており、伸縮装置からの凍結抑制剤の塩分を含んだ漏水に起因する。また、床版でも、路面水の浸透が劣化を早める。このため、伸縮装置や橋面の止水・防水・排水対策などを適切に行い、長寿命化を図る考えだ。
劣化が進行している判定区分Ⅲ以上の橋梁について部材別にみると、東北全体と比較して青森県は、鋼橋では支承、コンクリート橋では床版の損傷傾向が高・・紙面へ

◆長寿命化修繕計画(個別施設計画)
計画的なメンテナンスによる橋梁の長寿命化と予算の平準化を狙った橋梁長寿命化修繕計画(個別施設計画)の、宮城県内の策定状況は、国交省と、高速道路会社、県・政令市は完了しており、市町村は進捗68%。市町村は2020年度の策定を総務省が求め・・紙面へ

◆1巡め点検結果
青森県域の7054橋(市町村管理4246橋)のうち、2014~18年度に定期点検を実施したのは6977橋(市町村管理4197橋)。管理橋梁が多いのは青森県2234橋(管内シェア31・7%)、青森市498橋(7・1%)、弘前市490橋(6・9%)、平川市330橋(4・7%)、八戸市320橋(4・5%)。一方少ないのは六ケ所村12橋(0・2%)、大間町13橋(0・2%)、横浜町15橋(0・2%)、佐井村17橋(0・2%)、風間浦村22橋(0・3%)。
判定区分はⅠが2873橋(市町村管理1941橋)、Ⅱが3260橋(市町村管理1775橋)、次回点検までに修繕が求められるⅢ、Ⅳ判定は、Ⅲが12%で840橋(市町村管理478橋)、Ⅳが0・1%で4橋(市町村管理3橋)。各道路管理者とも判定区分Ⅱの比率が高く、予防保全段階の橋梁が多い。
Ⅲ、Ⅳ判定の844橋のうち、最多は青森県300橋(管内ⅢⅣ判定全橋に占める割合35・5%)、青森市52橋(6・2%)、青森河川国道38橋(4・5%)、八戸市37橋(4・4%)、五戸市34橋(4・0%)、南部市34橋(4・0%)、むつ市29橋(3・4%)、五所川原市28橋(3・3%)、大鰐町26橋(3・1%)、外ヶ浜町23橋(2・7%)など。
2019年3月末時点の判定区分Ⅲ、Ⅳ橋梁の修繕着手率は48%406橋で、着手率100%が深浦町、藤崎町、蓬田村、つがる市、東通村、六ケ所村、次いで75%が青森県道路公社、佐井村、横浜町、74%が弘前市など。一方着手率0%は三沢市、階上町、風間浦村、七戸町、板柳町、中泊町、おいらせ町、鶴田町、新郷村、4%が大鰐村など。
修繕未着手橋梁は438橋で、このうち市町村管理が305橋。最多は青森県109橋(管内未着手全橋に占める割合24・9%)、青森市41橋(9・4%)、大鰐町25橋(5・7%)、五戸町22橋(5・0%)、むつ市2橋(5・0%)、南部町21橋(4・8%)、五所川原市20橋(4・6%)、外ヶ浜町20橋(4・6%)、青森河川国道13橋(3・0%)、平内町12橋(2・7%)、田子町12橋(2・7%)、平川市12橋(2・7%)な・・紙面へ

◆2巡め点検計画
青森県域の2巡目点検計画は、計画全数7071橋のうち、2019年度が19%(1329橋)、20年度が20%(1380橋)、21年度が25%(1776橋)、22年度が22%(1579橋)、23年度が14%(1007橋)。国交省と高速道路会社はピークを20年度に、県は19年度に、市町村は21年度において・・紙面へ

青森県内のⅢ,Ⅳ判定橋梁の修繕着手率、着工率
青森県損傷事例