福島県域点検1巡目結果 Ⅲ、Ⅳ判定橋梁修繕概況

福島県地勢

■福島県域 凍結防止剤は床版、凍害は下部工に影響
Ⅲ判定橋 橋梁全体にわたり広く損傷
Ⅲ、Ⅳ判定の2152橋 修繕着手率28% 未着手1551橋

◆管理概要
福島県内の国道や高速道路、県道、市町村道の道路延長は約39,200kmで、管理橋梁は約18,200橋。このうち約7割の約12,000橋が市町村。建設ピークは1970年代となっており、東北全体と概ね同一傾向で、多くが高度経済成長期に建設され、構造物の老朽化は急速に進む。
建設後50年を経過した橋梁は、架設年次が不明な橋梁を除くと、2019年3月末時点で約2,900橋で全体の22%だが、20年後には73%の約9,500橋まで増加する。このため、老朽化対策の課題に早期に・・紙面へ

◆福島県域の地勢
福島県は、寒冷で豪雪地帯の会津地域をはじめ、寒冷な中通り、太平洋側の浜通りに分類され、比較的温暖な浜通りであっても阿武隈高地の影響もあり、冬期は寒冷な地域が大半を占める。特に福島県は広大な面積を有し、市町村の数も最も多いため、日常生活において利用される生活道路の延長も他県に比較して突出している。冬期は全般的に厳しい気象条件であり、全域にわたって凍結抑制剤が散布・・紙面へ

◆福島県域の損傷傾向
凍結抑制剤の散布量の影響は、散布量が少ない橋梁に比べ、散布量が多い橋梁の健全度が低い。部材別では、主に床版への影響がある。
山間部等の積雪による影響は、積雪量が少ない橋梁に比べ、積雪量が多い地域の橋梁では健全度がわずかに低い。部材別では、凍害(凍結融解の複合作用によるスケーリング)と思われる損傷が、主に下部工にある。
建設後の経過年数にあわせ、損傷度合いが進行する傾向がある。
劣化が進行している判定区分Ⅲ以上の橋梁について部材別にみると、東北全体と比較して福島県は「その他」の部材など、橋梁全体にわたり広く損傷している傾向がある。
橋梁の損傷の多くは支承や橋桁端部に集中しており、伸縮装置からの凍結抑制剤の塩分を含んだ漏水に起因。また、床版でも、路面水の浸透が劣化の進行を早める。このため、伸縮装置や橋面の止水・防水・排水対策などを適切に行い、水分の遮断を徹底し・・紙面へ

◆長寿命化修繕計画(個別施設計画)
計画的なメンテナンスによる橋梁の長寿命化と予算の平準化を狙った橋梁長寿命化修繕計画(個別施設計画)の、宮城県内の策定状況は、国交省と、高速道路会社、県・政令市は完了しており、市町村は進捗83%。市町村は2020年度の策定を総務省が求・・紙面へ

◆1巡め点検結果
福島県域の18193橋(市町村管理12142橋)のうち、2014~18年度に定期点検を実施したのは17916橋(市町村管理12023橋)。管理橋梁が多いのは福島県4396橋(管内シェア24・2%)、いわき市1989橋(10・9%)、福島市1097橋(6・0%)、国交省891橋(4・9%)、郡山市802橋(4・4%)。一方少ないのは福島県道路公社0橋(0・0%)、大熊町3橋(0・0%)、三島町14橋(0・1%)、中島村と湯川村がそれぞれ19橋(0・1%)など。
判定区分はⅠが4494橋(市町村管理3662橋)、Ⅱが11270橋(市町村管理7127橋)、次回点検までに修繕が求められるⅢ、Ⅳ判定は、Ⅲが12%で2144橋(市町村管理1227橋)、Ⅳが0・04%で8橋(市町村管理7橋)。予防保全段階である判定区分Ⅱが63%と最も多く、補修などが必要な判定区分Ⅱ以上の橋梁は7割以上と高い傾向。
Ⅲ、Ⅳ判定の2152橋のうち、最多は福島県713橋(管内ⅢⅣ判定全橋に占める割合33・1%)、いわき市138橋(6・4%)、福島市119橋(5・5%)、高速道路会社102橋(4・7%)、南会津町98橋(4・6%)、南相馬市81橋(3・8%)、須賀川市71橋(3・3%)、喜多方市56橋(2・6%)、白河市55橋(2・6%)、伊達市50橋(2・3%)など。
2019年3月末時点の判定区分Ⅲ、Ⅳ橋梁の修繕着手率は28%601橋で、着手率100%が福島河川国道、新地町、鮫川村、浅川町、棚倉町、湯川村、中島村、次いで古殿町77%、三春町71%、塙町68%など。一方着手率0%は昭和村、檜枝岐村、国見町、金山町、川内村、飯舘村、広野町、大熊町、次いで喜多方市と伊達市がそれぞれ4%など。
修繕未着手橋梁は1551橋で、このうち市町村管理が967橋。最多は福島県486橋(管内未着手全橋に占める割合31・3%)、いわき市110橋(7・1%)、福島市102橋(6・6%)、南会津町97橋(6・3%)、南相馬市64橋(4・1%)、須賀川市62橋(4・0%)、高速道路会社55橋(3・5%)、喜多方市54橋(3・5%)、伊達市48橋(3・1%)、白河市44橋(2・8)な・・紙面へ

◆2巡め点検計画
福島県域の2巡目点検計画は、計画全数18209橋のうち、2019年度が15%(2779橋)、20年度が22%(3964橋)、21年度が27%(4976橋)、22年度が23%(4275橋)、23年度が12%(2215橋)。国交省がピークを22年度に、高速道路会社が19年度に、県政令市と市町村が21年度にお・・紙面へ

福島県内のⅢ,Ⅳ判定橋梁の修繕着手率、着工率
福島県損傷事例