東北版道路メンテナンス年報(2014-18年度版) Ⅲ,Ⅳ判定橋梁修繕概況

東北地方のⅢ,Ⅳ判定橋梁の修繕着手率、着工率

■東北6県域73135橋 全国の10%超
Ⅲ、Ⅳ判定橋梁修繕着手率36% 未着手は4996橋
2巡目点検数量 20、21年度がピーク

東北地方整備局管内の東北6県域が、点検1巡目の結果を各県域別の「道路メンテナンス年報」として今月まとめた。東北地方整備局管内では定期点検4巡目から同様の東北版の年報をまとめている。
東北6県域の橋梁数は73135橋で、全国の橋梁722942橋の10%超を占める。このうち市町村管理は67%の49000橋。橋齢50年超の橋梁は2019年時点で12400橋と23%で、全国の27%よりも低いが、20年後の2039年には31775橋となり73%に達する。
道路延長は158731kmで、1kmあたりの橋梁数は0・46橋と全国の0・59橋よりも少ない。
2018年度までの定期点検1巡目の結果として、判定区分の傾向は全国と比較してⅠ判定が10ポイント低い31%で22941橋、Ⅱ判定が逆に8ポイント高い57%で41528橋。次回点検までに修繕を求められているⅢ、Ⅳ判定は、Ⅲ判定が全国より1ポイント高い11%で7763橋、Ⅳ判定が全国より0・03ポイント低い0・07%で50橋。
Ⅲ、Ⅳ判定橋梁の修繕着手率は全国より14ポイント高い36%で2817橋。一方未着手は4996橋。
損傷傾向として、凍結防止剤散布や飛来塩分に起因する主桁や床版、支承などの塩害、山間部の積雪寒冷に起因する下部工を中心とした凍害が広範囲にある。今後の予防保全として、伸縮装置や橋面の止水・防水・排水対策などで、橋梁構造の長寿命化を図りたい考えだ。
県域別にみると、最も橋梁数が多いのは福島県域で18193橋、少ないのは青森県域で7054橋。
要修繕のⅢ,Ⅳ判定橋梁をみると、最多が福島県域の2152橋で、少ないのは青森県域の844橋。管理区分別では最多が福島県域の市町村1234橋、次いで秋田県域の市町村1027橋、岩手県域の市町村890橋、福島県域の県政令市713橋、宮城県域の市町村573橋、山形県域の市町村570橋など。国交省と高速道路会社で多いのが、岩手県域の高速道路会社150橋、福島県域の国交省103橋、福島県域の高速道路会社と宮城県域の国交省がともに102橋など。逆に少ないのが山形県域の高速道路会社8橋、秋田県域の高速道路会社16橋、青森県域の高速道路会社17橋、青森県域の国交省38橋など。
修繕着手率が高いのは49%の山形県域で、低いのは28%の福島県域。管理区分別では、修繕着手率が高いのは山形県域の国交省が78%、岩手県域の国交省が77%、秋田県域の国交省が72%、青森県域の国交省が66%、青森県域県政令市が64%、宮城県域の国交省が60%などで、国交省が多い。逆に低いのは山形県域の高速道路会社0%、宮城県域の県政令市20%、福島県域の市町村22%、岩手県域の県政令市26%、秋田県域の市町村27%、岩手県域の高速道路会社27%、福島県域の県政令市32%、岩手県域の市町村32%など。
未着手橋梁は、福島県域が最多で1551橋、岩手県域が906橋、秋田県域が884橋、宮城県域が776橋、山形県域が441橋、青森県域が438橋。未着手橋梁の残数は各県域で市町村が圧倒的に多いが、宮城県域は仙台市が県・政令市区分に算入されるため、県・政令市が多い。管理区分別では福島県域の市町村が最多で967橋、次いで秋田県域の市町村が754橋、岩手県域の市町村が605橋、福島県域の県政令市が486橋、宮城県域の県政令市が396橋、山形県域の市町村が339橋、青森県域の市町村が305橋など。
計画的なメンテナンスによる橋梁の長寿命化と予算の平準化を狙った橋梁長寿命化修繕計画(個別施設計画)の策定状況は各県域とも、国交省、高速道路会社、県政令市は策定済み、山形県域は市町村も含め策定が完了している。ほかの県域の市町村の策定状況は、青森県域では策定率68%で未策定が13団体、秋田県域が策定率64%で未策定が9団体、岩手県域が策定率91%で未策定が3団体、宮城県域が策定率82%で未策定が6団体、福島県域が策定率83%で未策定が10団体。市町村は2020年度の策定を総務省が求めている。
2巡目点検の計画数を見ると、各県域とも数量のピークを2020、21年度におく傾向・・紙面へ