JR東日本 耐震補強 「壊れないようにする」対策/24年度末の完了目指す  無筋橋梁などの橋脚補強も67%の進捗に /今後10年の投資額は3000億円程度

JR東 耐震補強
JR東日本が東日本大震災以降進めている耐震補強対策の進捗状況

 JR東日本は近年毎年公表している地震対策の取り組み状況を6月4日に公表した。東日本大震災以降に新幹線と在来線で進めてきた耐震補強対策を拡充する。首都直下地震の想定震度の引き上げや、新たな活断層の顕在化などを踏まえて対象エリアを拡大。直近の地震被害分析を参考に、新たな対策にも着手する。調査・設計が整った案件から対策工事に順次入っていく。今後10年の投資額は3000億円程度を想定している。。
これまで進めてきた耐震補強は、構造物が壊れないようにする耐震補強対策で、阪神淡路大震災以降の高架橋柱・橋脚の補強に加え、東日本大震災以降の知見や、首都直下地震への備えから、重点的に進めてきた。2019年3月末時点で計画していた対策数に対して約95%が完了した。これらの対策は、24年3月末完了を目途に引続き施工を進める。
この対策では、首都圏30km圏内の南関東エリアと仙台エリア、活断層近接区間を中心に高架橋の耐震化をはじめ、盛り土の補強、乗降者数3000人以上の駅舎やホーム天井、外壁の耐震対策などを進めてきた。これまでの投資額は約4300億円に上る。
橋梁関係では、橋脚のRC巻き立てによる耐震補強や、落橋防止工、桁支点部の補強などが対象。新幹線の耐震補強の進捗は、高架橋柱補強が計画数8640本を完了、橋脚補強は計画数680基のうち640基(94%)が対策済みとなっている。在来線では、高架橋柱補強は・・紙面に続く