下関北九州道路整備構想/調査結果踏まえ国に要望/構造形式は橋梁案が優位/関門橋・トンネルと一体的PFIも

下関北九州道路構想 路線図
下関北九州道路構想 橋梁案

本州と九州を結ぶ関門地域で、関門橋、関門トンネルに次ぐ第3のルートとして「下関北九州道路」の実現に向けた調査を進める自治体や経済界、国交省の出先機関でつくる「下関北九州道路調査検討会」(座長・見坂茂範福岡県県土整備部長)は、道路の構造形式について「橋梁案が比較的優」とする検討結果をまとめ、19日に国交省や自民党などに対し、早期実現に向けて要望をした。
村岡嗣政山口県知事(下関北九州道路整備促進期成同盟会会長)、小川洋福岡県知事(同会副会長)らが「今回の基礎的な調査検討をさらに進めるためには、高度な技術力と幅広い知見が必要であり、この道路の早期実現に向け、国による調査に取り組んでいただきたい」と要望。石井啓一国交相は「ご要望を重く受け止め、この調査結果を踏まえて、来年度から福岡県・山口県などと協力しながら、直轄調査を行う方向で検討をしたい」と話した。
調査検討会のとりまとめは、同会が2017年度に、概略ルート、構造形式、整備手法の三つのワーキンググループを設置して調査を実施し、この結果をもとに18年度に、住民や企業などへのアンケート、ヒアリングをして、まとめたもの。
構造形式は橋梁案(支間長を航路幅の約1・2㎞以上としたつり橋)とトンネル3案(シールド工法、NATM、沈埋工法)の計4案を比較検討。
住民や企業などへのアンケートでは8割以上が「異常気象時や災害時に通行規制が少ない道路」を重視すべきだと回答。次いで住民からは「快適に走行または開放感のある道路」、企業などからは「車両の重さや高さなどの通行制限が少ない道路」の回答が多かった。また、海峡部に存在する可能性が指摘される小倉東断層について、「位置が明確でなければ地震の影響を受けにくい構造を採用すべき」などと有識者が回答した。
これを踏まえ検討結果では、気象の影響を受ける可能性はあるものの「橋梁案が比較的優位」と結論づけ、今後は、地質などの詳細な調査を実施し、高度で広範な専門的知見により検討を深める必要があると示した。
ルートの検討では、住民、企業とも約7割が「早く移動できること」「周辺道路の混雑緩和」を重視すべきだと回答したことから下関市と北九州市を最短で結び、混雑緩和が期待できる「下関市彦島迫町付近~小倉北区西港町付近」が最も望ましいとした。このルートは延長約8㎞で、17年度の調査でも推奨していた。
整備手法は公募に応じた企業へのヒアリングを踏まえ、‥紙面に続く