国交省 点検要領を改定 積算も見直し 新技術の利用可能に 技術カタログに橋梁は12掲載

改訂された橋梁点検で、利用可能な点検支援技術カタログに掲載された新技術
改訂された橋梁点検で、利用可能な点検支援技術カタログに掲載された新技術

国土交通省は、2014年6月に策定した道路橋やトンネルなどの点検要領を改定した。大きな特徴として、省令で道路管理者に義務付けている5年に1度の全面的な近接目視点検を基本に、点検を支援する新技術の使用を認めたほか、点検で着目する個所を絞り込んだ。点検支援技術を活用する際のガイドラインやカタログの案もまとめた。要領と併せ、トンネルと道路橋の点検業務積算基準・資料も見直した。
背景には道路管理者が点検作業に充てられる人員や予算などの状況がある。新技術の活用や、点検箇所の合理化のには、これまでの点検で得た知見などを生かした。
改定したのは▽道路橋▽横断歩道橋▽シェッド(覆道)、大型カルバートなど▽道路トンネル▽門型標識などの五つの定期点検要領。
新要領には、近接目視点検を充実・補完・代替する技術を導入できると明記した。点検技術者が近接目視と同様の効果が得られると判断した場合と、水中や土中、構造の内部など目視が困難な場所での作業に採用できる。
同時に、道路管理者が新技術を導入しやすくするため、「新技術利用のガイドライン(案)」と「点検支援技術 性能カタログ(案)」もまとめた。ガイドラインは点検業務を委託する際、特記仕様書に参考図書として加えてもらうことを想定。技術ごとの性能を記載したカタログは新技術の導入検討時の参考にしてもらう。
点検の合理化としては、道路橋では▽溝橋▽RC床版橋▽H型鋼橋といった構造別に、点検で着目する箇所を絞り込んだ。
点検業務の発注時に使用する積算基準も見直した。道路橋の場合は、一般的な溝橋や桁橋、床版橋が対象で、点検が比較的簡便な溝橋の項目を独立させた。それ以外の道路橋は1巡目の点検で記録した内容の一部を2巡目以降でも活用できることから、必要な技師数の歩掛かりが従前よりも低減された。
「新技術利用のガイドライン(案)」は、点検支援技術を活用して定期点検をする際に、発注者と受注者双方が使用技術について確認するプロセスや、受注者から協議する「点検支援技術使用計画」を発注者が承諾する際の確認すべき留意点などを参考として示したもの。
「点検支援技術 性能カタログ(案)」は、‥紙面に続く