錆転換剤試行 北陸道路メンテ会議で好事例に /ケレンで除去できなかった錆が安定化 /塗装再劣化防止、塗替えスパン長期化に期待 /新潟県・岩田橋

ボルト部に錆転換剤を塗る岩田橋
ボルト部に錆転換剤を塗る岩田橋

新潟県は鋼橋の下フランジとウェブの接合部の錆による再劣化対策として錆転換剤を採用、北陸地方の道路メンテナンス会議で、管内で情報を共有する好事例として紹介している。
採用したのは2016年度の「柏崎越路線防災安全(公共橋補)岩田橋塗装塗替工事」。鋼構造物(母材)の延命化を期待した新技術の試行として、塗装塗替時に錆が除去しづらいところであるため、業者からの提案により実施した。担当は新潟県長岡地域振興局地域整備部。施工者は諸橋塗装。
錆転換剤とは、ケレンで除去しきれないような錆に対して使用すると、錆の安定化が図られるというもの。このことから、県は橋梁の長寿命化が図れるようになることを期待して採用した。
岩田橋は橋長81・4mの鋼鈑桁+平行弦プラットトラス橋。トラス部は明治30年に北越鉄道橋として架設され、昭和33年に移設されたもの。鈑桁部の架設時期は不明。
飛来塩分や凍結防止剤散布による影響は受けないという。維持管理としては、清掃などの通常維持管理をしており、橋梁の水洗いなどをした履歴はない。
塗替前の塗膜種は、塗装履歴板よるとRa-Ⅲ系塗装で、前回塗替時期は2000年9月。
劣化しているのは橋梁の下フランジとウェブの接合部や、ボルト周辺の工具による錆が除去しづらい部分。下フランジとウェブの接合部は水がたまりやすいために、錆が発生しやすいことによる。
こうしたさびは岩田橋特有のものではなく、他の鋼橋の桁橋形式の橋梁でも塗装塗替後に下フランジとウェブの接合部からの錆の発生が確認されているという。
16年度の塗装塗替面積は1790m2。素地調整レベルは、錆が除去しづらい部分での施工となるため3種ケレンとした。また、‥紙面に続く