連載・海上橋維持管理① 白鳥大橋 舗装打替えや塗装塗替えが進捗/止水性回復、錆対策などで 実橋確認実施中/ 求める技術は塗装寿命予測や、吊橋維持管理データベース 

白鳥大橋修繕 06 基層施工(グースアスファルト)
白鳥大橋修繕 04 破砕片積込み

 国土交通省北海道開発局室蘭開発建設部室蘭道路事務所が管理する白鳥大橋(所在地・室蘭市内の一般国道37号)は「白鳥大橋維持管理計画検討会」を定期的に開催し、有識者や研究機関の意見を踏まえながら点検・補修にあたっている。
架設年次は1998年(6月13日供用)。3径間2ヒンジ補剛吊橋(側塔付)で、補剛桁は鋼床版箱桁。橋長は1380m(330+720+330)、幅員は14.25m(2.5+3.5+2.25+3.5+2.5)、総鋼重は補剛桁が13,366t、ケーブルが3,578t、主塔が5,488t、側塔が1,055t。
架設時の施工会社は、補剛桁が横河・住重・函館どつくJV、NKK・ 宮地・東骨JV、IHI・川田・松尾JV、三菱・川重・楢崎JV。ケーブルが新日鐵・神鋼JV。主塔がIHI・川重JV、NKK・横河JV。主塔基礎が大林・大成・北興JV、清水・鹿島・菱中JV。側塔が宮地鉄工。側塔基礎 が大林・伊藤工業・高橋JV、清水・熊谷・菱中JV。アンカレイジが伊藤・岩倉・白石JV、地崎・岩田・大豊JV。アンカレイジ基礎が伊藤・岩倉・白石JV、地崎・岩田・大豊JV。
直近の点検は2017年度に補剛桁、主塔、側塔、アンカレイジを、2018年度にケーブル、ケーブルバンドを実施。判定区分として、舗装は劣化しているためⅢで、補剛桁とハンガーロープは塗装が劣化しておりⅡ。
北海道開発局の長寿命化修繕計画案(平成29年12月)により、2019年度も補修工事を予定しており、主な内容は舗装打替(基層:グースアスファルト、表層:改質Ⅲ型)と補剛桁とハンガーロープの塗装塗替。
完成後18年が経過し、表層は経年劣化が進行し、路面全体にわたり、舗装ひび割れが多数点在する状況で、一部は基層アスファルトまで貫通し、鋼床版の腐食が発生したことから、2016~2019年において、止水性を回復し鋼床版の腐食防止を目的とした舗装補修を実施している。
鋼床版の腐食は、舗装ひびわれ誘発目地部直下に限定されていることと、腐食程度が極わずかであり亀裂も確認されていないことからⅠ種ケレンにて腐食物除去後舗装打替えを実施している。
止水性の回復は、グース舗装の全面打替を実施すると共に、舗装ひびわれ誘発目地材に、これまでより耐久性が期待できる材料を数種類選定して実橋で確認中。舗装補修工程は①表層切削(路面切削機)、②基層撤去(電磁誘導加熱)、③素地調整(1種ケレン)、④接着剤塗布(ゴムアスファルト系)、⑤基層施工(グースアスファルト)、⑥タックコート(ゴム入りアスファルト乳剤)、⑦表層施工(改質Ⅲ型)。
塗替え工事については、定点塗膜調査により劣化予測をして、塗替え完了年を設定している。塗替え範囲は全塗替えで、橋梁全体の塗装面積は補剛桁が261,998㎡、主塔が52,875㎡、側塔が10,722㎡。旧塗膜の塗装系は下塗がエポキシ樹脂、中塗がふっ素樹脂‥紙面に続く

白鳥大橋修繕 05 破砕片積込み
白鳥大橋修繕 03 基層撤去(電磁誘導加熱)
白鳥大橋 01 全景
白鳥大橋修繕 07 表層施工(改質Ⅲ型)
白鳥大橋 02 全景(夜景)