航路部2橋とも世界最大規模の斜張橋案 長大橋の橋梁形式比較案公表/近畿地整、阪神高速 大阪湾岸道路西伸部整備 14・5㎞ほとんど橋梁構造

大阪湾岸道路西伸部路線図

近畿地方整備局と阪神高速道路会社は14日、ほとんどが橋梁構造となる大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄間)の海上部に設ける長大橋の橋梁形式比較案を公表した。学識経験者らで構成する大阪湾岸道路西伸部技術検討委員会(委員長=藤野陽三横浜国立大学上席特別教授)が中間報告として取りまとめたもの。東側の新港・灘浜航路部では「連続斜張橋(等径間)」と「単独斜張橋」、西側の神戸西航路部では「1主塔斜張橋」と「2主塔斜張橋」を予備設計候補案として選んだ。今後、技術的な課題などを検討し、19年をめどに橋梁形式を決定する方針だ。
大阪湾岸道路西伸部は神戸市東灘区向洋町東の六甲アイランド(六甲アイランド北IC)からポートアイランドを通り、長田区西尻池町に至る14・5㎞。陸上部、海上部とも大半が橋梁構造で、公共事業と有料道路事業(阪神高速)の合併施行方式で進める。総事業費は約5000億円。
技術検討委員会では橋梁形式選定に先立ち▽災害時ネットワーク▽世界に誇れる景観創出▽健全状態の長期維持-を計画コンセプト案として設定。計画コンセプトに適合する性能をより低いコストで得られる橋梁形式を選定、試設計、各橋梁形式の総合評価を経て比較案を選定した。
六甲アイランドとポートアイランド間には、東側に灘浜航路(航路高54・6m、幅400m)、西側に新港航路(航路高65・7m、幅400m)がある。委員会では、コンセプト案に基づき、単独斜張橋を基本案として、これに加え連続斜張橋2案(不等径間、等径間)、連続つり橋2案(4径間、5径間)の5パターンを抽出。経済性・性能を比較し、優位性が高い単独斜張橋と連続斜張橋(等径間)を選んだ。連続斜張橋は景観性と維持管理性に優れるが、今後、可撓性などの技術的な課題に対し、より詳細な検討を進め、単独斜張橋との優劣を判断するという。評価の結果、選定から漏れた連続吊橋(2案)は、斜張橋案より経済性に劣り、アンカレイジの沈下リスク等の課題があることから比較対象から外れた。連続斜張橋(不等径間)は評価の結果、連続斜張橋(等径間)と同等のコストであるが、等径間より特に優れる性能がないことから比較対象から外れた。
選定した2案については▽単独斜張橋案は、二つの航路幅から決定される最小支間(新港航路部600m、灘浜航路部520m)を設定‥紙面に続く