橋梁修繕 「設計者が工事段階で関与する方式」試行/品質確保・向上へ 国交省 地域インフラ維持管理部会初会合

国交省は地域のインフラを適切に維持管理する方策について議論を始めるために「発注者責任を果たすための今後の建設生産・管理システムのあり方に関する懇談会」(座長・小澤一雅東大大学院教授)に設置した「維持管理部会」(部会長・堀田昌英東大大学院教授)の初会合を12日に開いた。維持管理に関する現状と課題を踏まえ、競争参加者が少ない維持工事の適切な積算方法や、実態に即した適切な支払いなど今後の論点を示した。地域インフラの日常的な維持や、中期的サイクルでする修繕を通じて維持管理の担い手を確保・育成することで、災害時の対応力を高めていく考えだ。
同省所管分野の維持管理・更新費の推計では、18年度比で20年後、30年後はともに約1・3倍を見込む。一方で、担い手の減少傾向は顕在化しており、ここ数年、工事競争参加資格者名簿の維持修繕工事の登録者数と、維持修繕の工種で発注された工事の受注者数はともに減少している。
初会合では、▽災害時の対応▽維持工事における入札契約方式の改善▽修繕工事の品質確保▽長期性能保証制度の運用改善▽道路除雪における積算方法等の改善の5項目を審議した。次回会合は19年2月に予定する。
橋梁分野では、直轄の橋梁修繕工事で品質確保・向上に取り組む。現場ごとの技術的課題に対応した入札契約方式を選択して発注する取り組みを始める。新たに、修繕工事の特徴を踏まえ設計者と施工者が連携する仕組み「設計者が工事段階で関与する方式」を試行する。詳細調査(近接目視、コンクリートはつり検査など)が難しく、最新の履歴を含めた竣工図書がない橋梁が対象。施工難易度が高く最適な仕様を設定できない工事が対象の「施工者が設計段階から関与する方式」、設計者と施工者を分離する「従来型」の三つから、各現場の技術的課題に適した方式を選択。設計と施工の連携を図るなどして品質の確保・向上につなげる。
補修の詳細設計の発注時には、不可視部分の補修設計や、点検・診‥紙面に続く