AIを導入 ひび割れを自動で検出
NEXCO西日本グループが開発
検出率95%、的中率95%

NEXCO西 ひび自動検出

 NEXCO西日本とNEXCO西日本イノベーションズは4月21日、撮影画像から各種変状(ひび割れ・鉄筋露出・はく落跡・エフロレッセンス)をAI技術により自動検出する技術の開発において、ひび割れを完全に自動検出できる技術を実用化することに成功した。エフロレッセンスとは、雨水がコンクリート内に浸透し、コンクリート内の石灰分が打継目やひび割れなどから滲みだし、白く盛り上がったように固まる現象。
 NEXCO西日本は、すでに点検技術者による近接目視点検で、点検支援技術(自社開発した高解像度カメラを用いた画像撮影システム)を導入して効率化を図っているが、さらなるDX化に取り組んでいる。
 開発の背景には、①経年、重交通や塩害環境など厳しい条件下にある橋梁の劣化が顕在化していること、②法定点検を確実に実施していくこと、③現有の人員で従来通りの点検を実施することに限界があること、などがある。
 そこでNEXCO西日本では、NEXCO西日本のデータにより、NEXCO西日本が作った、NEXCO西日本が使うためのAIの開発を進めてきた。
 ひび割れなどを自動で検出するAIは、①まずNEXCO西日本が管理している高速道路構造物から得られるひび割れなどの画像を大量に収集(ひび割れ1万枚、その他の変状3万枚)、次に②NEXCO西日本グループの点検スペシャリストが、画像内の変状箇所を特定、③変状箇所の画像特徴をAIが学習し、④画像内のひび割れ等をAIが自動検出できるようにしたもの。
 ひび割れの検出率は95%、的中率は95%という。その他の変状(鉄筋露出・はく落跡・エフロレッセンス)では、検出率93%、的中率57%で、精度向上に向け改良中だ。
 今後、NEXCO西日本の橋梁点検へ本格導入し、点検業務の効率化を図るほか、鉄筋露出・はく落跡・エフロレッセンスの自動検出の的中率の精度向上や、ひび割れの自動検出結果から橋梁の健全性を自動で診断するプログラムの開発など、機能を拡充する。

NEXCO西 自動検出
NEXCO西 自動検出