「ウォータージェットはつり装置」開発
高圧水でコンクリートを自動で NEXCO中日本ら

自動ハツリ装置

 NEXCO中日本は高圧水を使ってコンクリートを自動で削り取る「ウォータージェットはつり装置」を日進機工と開発した。今回開発した技術は、防音パネルで密閉された空間で自動で削り取る作業をするもので、従来のコンクリートブレーカーによる作業と比べて、工事中の騒音や振動を抑え、省力化にも寄与するという。NEXCO中日本が「最先端のICT技術・ロボティクス技術の導入により、人口減少などの高速道路を取り巻く環境の激変に対応しつつ、高速道路モビリティの進化を目指す」取り組みとして位置付けるi-MOVEMENTの一環。現在、特許出願中だ。
 橋梁のコンクリート床版を補修する場合には、作業員がコンクリートブレーカーを使用して部分的に劣化した範囲のコンクリートを手動で削り取る方法が一般的で、コンクリートを削り取る際の騒音による作業時間の制約や、コンクリートブレーカーの振動による床版の損傷などが課題となっていることが開発の背景にある。
 新工法では、防音パネルで密閉された空間で装置をセットして、施工範囲の座標を入力したのち、ウォータージェットを稼働させ、自動で削り取る作業をする。装置のセットは手動だが、コンクリートを削り取る作業はすべて自動だ。
 これにより、橋梁上での工事騒音は従来の95dBから75dBに低減でき、都市部においても夜間の作業も可能となるほか、はつり作業による作業員や車両の負傷リスクもなくなり安全性も向上するという。工事品質は、コンピューター制御により仕上がり面は平坦で滑らかであることに加え、はつり作業に伴う振動の影響が少なく、既設構造物に損傷が発生するリスクもないという。
 今後、高速道路上の補修工事に導入し、現場での適応性などを検証したうえで本格展開をする予定だ。